結婚と法律:応用編

◆ もくじ ◆

結婚したら、夫婦の財産はどうなる?また、苗字を旧姓のまま変えなかったら?知らずにいると、いざというときに思わぬ不利益を受けることになります。結婚する前にこそ、きちんと頭に入れておきたいですね。
  • 夫婦の財産
    結婚生活の中で必要なものは夫婦共有の財産となります。
  • 夫婦別姓
    婚姻時に両者が苗字を統一せず、それぞれが婚姻前の姓を名乗り続けるという意味です。
  • 内縁の妻
    たとえ寝食ともにしていても、その権利には大きな違いがあります。
  • 嫡出子と非嫡出子
    結婚している男女の間に産まれた子供を嫡出子と呼びます。
  • 結婚と養子縁組
    夫婦が養子を取るときにも、状況に応じてさまざまな決まりがあります。

夫婦の財産

夫婦がそれぞれ結婚前から持っていた財産は、夫婦別の財産となります。すなわち、基本的に結婚前から所有していた財産はそれぞれに属するということです。

その財産を夫婦共有の財産にするには、婚姻届を出す前に「夫婦財産契約」を結んでおく必要があります。結婚届けを出した後で、その財産関係を変更することはできません。もし、相手に財産の管理が難しいと判断した場合は、自分にその管理を移すよう、家庭裁判所に請求しなければなりません。

しかし、結婚生活の中で必要なものは夫婦共有の財産となります。と同時に、夫婦は結婚生活に必要な費用を互いに負担する義務があります。日常生活を行ううえで、どちらか一方が債務(借金など)を背負ったとき、もう一方にも同じように返済の義務が生じます。

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夫婦別姓

夫婦別姓とは、婚姻時に両者が苗字を統一せず、それぞれが婚姻前の姓を名乗り続けることです。現行法では夫か妻のいずれかの氏を選択する「夫婦同氏原則」を規定しています。

夫婦別姓は十年ほど前から議論が本格化していますが、いまだに決着がついていません。(2006年11月現在) ひとつには、夫婦別姓を認めると、子供と親の姓が異なってしまうことがあるため、慎重な議論が求められているのです。

諸外国の例をみてみると、韓国、中国、フランス、スペインでは夫婦別姓が原則となっているいっぽう、ドイツ、イタリア、インドのように、同姓が原則となっている国もあります。また、スウェーデン 、イギリスのようにどちらでもよい国もあり、さまざまです。

子供の姓についても、選択制を導入している国もあれば、父親の姓か母親の姓のいずれかと決まっている国もあり、一定ではありません。

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内縁の妻

内縁の妻という言葉をときどき耳にします。寝食ともにしているから妻のようなもの、と考えられがちですが、その権利には大きな違いがあります。

結婚は婚姻届を役場に出すことによって成立します。これに対し、内縁の妻とはもともと婚姻関係が成立していないので届けを出す必要がありません。同棲なども内縁関係ととらえることができます。

妻との違いに注目すると、まず、内縁の妻には扶助義務(共同生活を維持すること)がありません。その子供は非嫡出子となります。(結婚している場合は、夫が自動的に子供の父親となります。)

さらに、相続で最優先される妻とは異なり、法的な相続権は確立されていません。もっとも、法律で一定の要件を満たしているときは相続ができる場合もあります。が、妻の立場で相続することはできません。

遺族年金はもらうことができる場合が多いですが、権利があることを証明する必要があります。

このように、内縁関係と届けを出した婚姻状態には大きな隔たりがあることを知っておく必要があります。

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嫡出子と非嫡出子

基本的に、結婚している男女の間に産まれた子供を嫡出子、婚姻届を出していない男女の間に産まれた子供を非嫡出子といいます。ただし、出生時に非嫡出子であっても、両親が婚姻をすることで嫡出子となる場合もあります。

嫡出子の場合、母の夫が父であるとみなされますが、非嫡出子については、父が子供を認知することによって父子関係が成立します。

また、嫡出子は父の姓を名乗れますが、非嫡出子は母の姓となります。が、家庭裁判所の許可があれば父親の姓を名乗ることができ、このとき子は父の戸籍に入ることとなります。非嫡出子の法定相続分は嫡出子の半分です。

諸外国に比べて、日本では非嫡出子の割合が2%ほどと低くなっています。

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結婚と養子縁組

結婚した夫婦が養子を取るときにも、状況に応じてさまざまな決まりがあります。

まず、未成年者を養子にするときは夫婦が一緒に養子縁組を行わなくてはなりませんが、成年者の場合は、どちらか一方だけで養子縁組をすることができます。ただし、自分より年上の人を養子とすることはできません。

また、養子には特別養子と普通養子のふたつがあり、特別養子のほうが条件は厳しくなっています。特別養子と普通養子の最も大きな違いは、特別養子は戸籍上で養子ということがわからない点です。普通養子は、戸籍上で養子と記されます。

また、養親となる条件も異なります。普通養子では20歳以上で養親となる権利が発生するのに比べ、特別養子では養親が25歳以上である必要があり、かつ、独身者は権利が取れないなどの制約もあります。

特別養子とは、簡単にいうと、戸籍上も含めて本当の親との親子関係が断絶された子供を引き取る場合の措置です。子供は養親から実子と同じ扱いを受けるため、その分条件が厳しくなっているのでしょう。

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